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このクルマにこのオーディオ!!
#05
トヨタ・レクサス CT200h編
by サウンドワクイ
Photo & Report. Iwao Nagamatsu
コンパクトで静粛性のよいクルマ選び。
ヨーロピアンサウンドを楽しむ至福の空間
愛車とカーオーディオ!音楽を楽しむとき「いい音」で聴きたいという思いは誰にでもあるはず。
取り付けが難しいのでは?何がいい?と悩むなら、まずはプロショップに出向いて相談してみよう。
今月は新潟、サウンドワクイが製作したハイエンド仕様のシステムをご紹介。
カーオーディオをはじめて15年。現在、プロセッサーを会得し自ら音調整を行うCT200hのオーナー板垣勇樹さん(写真:左)。 ショップインストーラー鈴木弘也さんと音創りについて対話することも多いという。プロセッサーありきのベストサウンドを追求。
車室内の質感の良さはレクサスならでは。インストルメントパネルの雰囲気を損なうことなく、フロントスピーカーに「RSオーディオの3ウェイ」を搭載する。 デジタルオーディオプレーヤーの取り付けにも工夫を施し、使いやすさと安全性に配慮する。
世界に名を馳せるレクサス。思い起こせばバブル期'89年ごろ、北米戦略、販売展開が始まり日本車のイメージを一新。のち国内での展開は2005年に始まる。 認知度と評価は高く、バリエーションも豊富で、CT200hはプレミアム・ハイブリッド専用の5ドアハッチバックだ。調べてみると2011年にデビューし、65カ国に輸出され、約38万台が売れたというが、2022年10月に生産終了となる。 トヨタの思惑は察することが難しいが、拡充に限界があったからか…SUVの生産が増したからかもしれない。中古車市場での人気は依然高く、購買者のアンケートではレクサスの中で顧客満足度はトップクラスだという。 リセールの良さ。コンパクトなサイズはライフスタイルに適切なパッケージであると想像に難くない。1.8ℓエンジン(99馬力)とモーター(82馬力)の組み合わせにより最大出力は100kW。全長4m355mm × 全幅1m765mm × 全高1m460mm。荷室容量は375ℓと比較的大きく、FF車の特徴である。 カーオーディオ的にはどうだろう。レクサスはブランドとしてつねにラグジュアリーに特化し、居住性と静粛性の良さに定評がある。ということは音楽を聴く上で第一条件を満たしていると断言しておこう。 CT200hのオーナー・板垣さんは、カーオーディオを始めて15年というキャリアの持ち主。当初はワゴンRに乗っていたそうだ。その後、ステップワゴンに乗り替える。このころはダイヤトーンの最高峰、DS-SA1000を使っていて、セパレート2ウェイシステム+サブウーファーの構成だった。時は流れ、居住性や静粛性のよいクルマを探していたところ、CT200hと出会い、嫁さんの了承もOK(笑)^^。新たなシステムデザインのスタートを切る。高度なプロセッサーを核としたマルチウェイシステムを主軸としたDS-SA1000の音創りもよかったが、やはりミッドレンジを使用する3ウェイ構成に触手が動く。数あるハイエンドブランドの中から、ドイツ・ベルリンに拠点を置くRSオーディオに関心を持ち、インストーラーの勧めや試聴を踏まえて、RSオーディオ・RSマスター 3 MKⅡに決定した。スピーカー選びはオーディオシステムの中でもっとも重要であると想像に難くない。
ベルリンに拠点を構えるRSオーディオは'99年に設立、少数精鋭のカーオーディオメーカー。フラッグシップにあたるRS Master3 MKⅡを搭載。 10cm口径のミッドレンジはドア上部に。28mm口径のツイーターはAピラーにマウントする。
ミッドバスはドア純正位置に装着。質量は3.14Kgと重く、バスケットはダイキャスト製で大型ネオジウムマグネットの導入によりダイナミックな中低音を再生。 ドア内部はワンオフ作製のバッフルとデッドニング処理を徹底しユニットのポテンシャルを遺憾なく発揮。
フロントステージの最低域を受け持つサブウーファーの品定めは大切。世界最高峰のクオリティを誇る30cm口径のRS Master 12 BLACKをリアラゲッジスペースにセット。 レスポンスがよくナチュラルな音調。安定した超低音を得ている。
アステル&ケルン・A&ultima SP3000を使用。AKM(旭化成)のサンプルレートコンバーターAK137EQを装備したデジタルリマスター(DAR)機能を搭載。 デジタルとアナログ信号を完全に分離したHEXAオーディオ回路を採用するフラッグシップモデル。
新潟県村上市に居する同店は1979年創業のオーディオ専門店。カーオーディオとホームオーディオの販売を行う。国内外の有名ブランドを取り扱う。 取り付け、音調整に至るまで経験に裏打ちされたインストーラーが応えてくれるので安心だ。
A級/AB級・ファンタジア・1.4 パワーアンプを使用。
RSオーディオ・RSマスター 3MKⅡの特長を引き出す
搭載のコンポーネントをかいつまんでご紹介しよう。Aピラーに装着のT28ツイーターは肉厚なハウジングが特徴的で、ネオジウムマグネットを搭載。振動板はコーティングを施したテキスタイルドーム型で、低い音域800Hzから高域30kHzまでをカバーする。
ミッドレンジM100の振動板はセルロースに特殊コーティングを施し、軽量かつ耐久性をアップ。100Hz~8kHzと広帯域で、ツイーターとミッドバスの橋渡しの間、調整範囲に余裕があると推測する。MB180ミッドバスは無垢のアルミ合金から削り出したバスケットにネオジウムマグネットと組み合わせており、振動板はカーボンファイバーを使用。分割振動が少なくダイナミックな中低域再生を実現している。
なお、ラゲッジにあるサブウーファーRS Master12 BLACKにも注目してほしい。振動板は繊維を混入した強化ペーパーコーンを採用しており、音質はナチュラルな傾向で、安定した超低音を放っている。フロントスピーカーを鳴らすパワーアンプは、ファンタジア・1.4(2基)をセレクト。A級2chとAB級2chを1つの筐体(4チャンネル仕様)に納めたクワトロリゴの会心作だ。
D級が一般的に主流になりつつあるが、音質重視となるとディスクリート構成のA級/AB級を見逃すことはできない。精巧なトランスデューサー(変換器:スピーカー)の特長を十分に引き出している。再生プレーヤーはアステル&ケルン・A&ultima SP3000を愛用。旭化成エレクトロニクスとA&Kの共同開発による高性能なDACを内蔵し、DSD512にも対応するスペックを有しているので、ハイレゾを十分に満喫できる。
プロセッサーはリゾルト・M-DSPを搭載。同機は時代の最先端のデバイスを構成する繊細かつダイナミックな音場を鮮明に創出する。DAPからのデジタル信号をD/Aコンバーター経由で、クロスオーバー、EQ、タイムアライメント、各チャンネルの音量(微調整)と、PC(専用アプリ)を使って調整を行う。
まとめに入ろう。2ランクアップを望むときは、まずスピーカー選びに目を向けよう。DSP、DAP、パワーアンプ、そのほかアクセサリー(ケーブル類)も大切だが、予算も限られているので順を追って購入してほしい。まずは専門店の担当者(インストーラー)と相談して現状の確認を行い、音の好みもあるから慎重に選んでほしい。
最後に板垣さんに音創りのポイント(良さ)を尋ねてみると、「ステージングの広がり(臨場感)とサウンドクオリティの高さ、ときにはアグレッシブな音の再現力ですね」と笑顔で語ってくれた。